(略称:プラグ輸送システム)
プラグ流とは、粉粒体が浮遊することなく、プラグのような集団を形成しながら移動する輸送形態のひとつです。このような形態で輸送するシステムは、空気消費量が少なく、輸送効率に優れており、輸送物の破砕や配管摩耗などが非常に少なくなります。また、樹脂ペレットを輸送する場合、ストリーマの発生がほとんどありません。
プラグ流を形成できる風速は輸送管口径、粒径、粒子密度、ガス密度(圧力)などによって異なりますが、汎用樹脂(例えばPP)ペレットであれば10m/s 以下がひとつの目安となります。設計の際、風速は2~10m/sの範囲で計画されます。粉体の場合は、適正風速はペレットの場合より40%~50%ほど低くなります。
プラグ流空送システムは輸送圧力が高く、空気源にコンプレッサーを必要とする長距離輸送に適用することが多いため、高圧輸送システムと呼ばれます。しかしながら、輸送圧力は輸送距離に依存するものであり、距離が短かければ、圧力も低くなります。その場合、空気源にルーツブロワを使われても安定輸送できます。また、混入機は高圧仕様ではなく低圧仕様の汎用型(低圧型)ロータリーフィーダ(または低圧仕様のブロータンク)を採用することもできます。